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 5月4日9時より、第45回少林寺拳法関東学生大会が日本武道館にて開催された。

 まず、段や人数などの部門別に予選が行われ、そこから何名(組)かの選手が午後の本戦へ進出。専大は予選に7組(2人組)が出場し、1組が本戦へ駒を進めたほか、予選なしの団体戦にも出場した。
 女子二段以上の部で、本戦に臨んだ菅野賀陽(初段・文3・帝京大学高)・密本紗世(三段・法3・成田国際高)組は入賞ならず。
 レベルが高いといわれる関東地区で、秋まで心技体に磨きをかけなければならない。例年より早くに開催される9月の全日本学生。強豪といわれる国際武道大・日本体育大のほか、今大会でも多数の部門で最優秀を受賞した、躍進著しい東京電機大学などの面々に、専大は食い込むことが出来るか。


《本戦・女子二段以上の部の様子》

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▲左・密本、右・菅野

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 ここで少し少林寺拳法について知ってもらいたい。
そもそも「少林寺拳法」という名称はよく聞くにしても、中身を知らない方は多いのではないだろうか。近年「少林サッカー」等のシリーズの映画をよく目にするのではないかと思うが、あちらは「少林拳」というもので、少林寺拳法と根は一緒であるものの、少林寺拳法の発祥は日本であるという特徴がある。

 少林寺拳法は大きく「演武」と「運用法」の二つに分け技を競う。今大会も同様である。「演武」というのは、少林寺拳法の基本の形を、応用して組み立て演技するというもの。「運用法」というのは、より格闘技に近いもので、防具をつけ乱捕り形式で行うものである。


 団体戦には会場中の人が魅入る。今大会では専大から8名の拳士(選手のことをこういう)が団体戦に出場した。各大学、隊形や技の組み合わせを工夫する。叫びながら投げたり突いたりする姿が、ぴたりと揃った演武は迫力満点。思わず鳥肌である。新体操やシンクロナイズドスイミングなどとはまた別の“団体演技”。外国人の観客も多くいたが、心奪われた表情で目を輝かせていた。この興奮は生で見なければ味わえないものだ。


《団体戦の様子》

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 少林寺拳法の最大の特徴は、相手を傷つけるための格闘技ではなく、まず守備から入ってそのあとの反撃―合理的な技による一時の強烈な痛み―を与え、相手を生かすというところにある。つまり根本にあるのは相手を大切に思う心。守備や攻撃だけではなく、礼儀や競技態度も審査の対象となる。主将の益満隆行(二段・文4・都立神代高)は言う。「少林寺拳法は、格闘技の面もあるがそれよりも、“武道を通じての人づくり”というのに重きをおくスポーツ」。

 会場に居て驚いた。試合中だけでなく、誰もが出会うと“合掌”し合う。
 監督、先輩、審判員へ。試合の前後には一緒に組む仲間にも自然と合掌(=下2枚写真参照)。
 「お辞儀をする礼は、程度によって上下関係を強調してしまう場合がある。この合掌は、年齢も立場も何も関係なく、対等であるということを表している」と益満主将。
 本当に至るところでこの挨拶を見かけるので、そんなにしていたら、普段の生活でも“合掌”が出ませんか、と訊ねると、「出ることはありますね」と笑った。


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 専大の少林寺拳法部は現在、新一年生を含め部員は20名ほど。7割が未経験で入部し、一番最初の白帯からスタートする。練習は月・水・金の週3日。少林寺拳法の基本は、2人組の練習。これを「組手主体」という。お互いに協力してはじめて成り立つものであるそうだ。「2人でやることで欠点を指摘し合える」と益満主将。そのほかには突き・蹴り・そしてそれらを取り入れた移動練習・胴(防具)をつけた練習などをしている。

 益満主将自身はもともと、体を動かすのは体育の時間のみ、というような生徒だった。
「高校は美術部で、文化系。大学では一念発起して少林寺拳法を始めた。最初は練習にもついていけなかったが、少しずつできるようになって、自分自身がどんどん良い方向へ変わっていった。それが個人的な、このスポーツの魅力」。

 9月には全日本学生大会が行われる。チームとしての目標は、全日本での入賞。主将個人としては、と訊ねると「引っ張っていかなければならない立場になった。精神面だけではなく、実績も残したい。最優秀賞をとること」とはっきりと答えた。
 簡単なことではない。だが軽々しく口にしたわけでもない。静かな、強い意志を感じた。
 
 最後に学生に向けて何か伝えたいことは、と訊くと、
「伝えたいというのは特にありませんが…勧誘みたいですけど、少林寺拳法で大学生活を充実させることができた。努力することによって変われるんだ、ということですかね」。


 益満隆行を、あなたは見たことがあるだろうか?
 ひときわ姿勢がよく、キャンパスにいても目を引くシルエット。
 それは一言で表すと「ストン」、だろうか。りきまず、かといってだらけず。
 彼は、こんなに魅力的なスポーツをしているのだ。


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 あわせて、昨年専スポ部員が専大スポーツ8月号の「部活体験記」において、専大の少林寺拳法部に取材させて頂いた記事も是非ご覧ください。
2007・8月 専スポ部活体験記

(松本 かおり・文3)
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